西の空が赤く染まり始めた頃、田圃の中の畔道を寺に向かっていると、向こうから少年が歩いてきた。釣竿の先になにやらぷらぷらさせている。タウナギかなにかだった。
「釣ったん?」 「うん」 「すげぇ」
田舎の夏休みはまだ生きているようだ。